「This Monochromatic World」

とある世界に二つの大国が存在しました
二つの大国はそれぞれが独自の技術を持っていました
一方は高度な科学技術を。もう一方は錬金術を
二国は独自の技術を活かし繁栄していきました
しかし、いつしか両国は考えます。『相手国が邪魔だ』と、
戦争こそする事はありませんでしたが、
お互いが自国の戦力を増強する事でお互いをけん制し合っていました
この世界はギリギリのバランスの上で平穏を保っていました

ある日、二つの大国の代表に使者が訪れました
カメラの付いた映写機の様な機械を献上品として持って来ました
その機械を調べていると突如、映像が映し出されました
巨大な化け物と戦う鉄の巨人、それを娯楽として楽しむ人々
目に映る物が全て初めて目にする物ばかりでした
すると映像の中から一人の人間がこちらに話しかけてきます
その人間と情報交換する内に両国の代表は映像の世界が
自分達の住む世界とは全くの別の世界であると確信しました
そして二つの大国は長い年月をかけてこの機械を通して
その世界の技術を学んでいきました

異世界から伝わった技術には様々な物がありました
その中で二国の興味を引くものが二つありました
大量破壊兵器とクローン技術
相手の国を疎ましく思っていた両国にはそれらは非常に魅力的に映りました
そして、二つの大国はそれらの研究を進めて行きます
一方の大国では大量破壊兵器の改良が、
もう一方の大国ではクローン技術に基づいた人体練成の確立、
そしてクローン人間の細胞に錬金術の術式を組み込み生命と引き換えに願望を叶える研究が行われました
しばらくの後、大量破壊兵器の改良に成功した大国が戦争を仕掛けました